演 題:第11回対面&オンライン講演会「中国の近代思想と日本」

📅 日時:2025年7月24日(Thu) 14:00〜15:30

👤 講師:齊藤 泰治氏
🎓️肩書:早稲田大学政治経済学術院教授
🎥 開催形式:会場開催(オンライン同時配信あり)

講演会概要

19世紀半ば以降、西洋思想との接触の中で、東アジアの伝統思想はどのように変容を遂げてきたのか。東アジアの近代における転型の契機は何だったのか。それまでの伝統思想と西洋思想はどのような形で接合、融合、あるいは反発しあったのか。そもそも近代とはいつから始まったのか。
20世紀の最初の10年間、中国の将来をめぐって東京を舞台に展開された論争、中国近代の礎を築いた留学生などにも焦点を当てつつ、東洋文化と西洋文化の結節点であった日本が果たした役割について考える。
日本と清国とでは、同じ西洋の書物に対してであっても、翻訳に関する問題意識にどのような共通点あるいは違いがあったのか。漢字・漢語を共有する中で、現在につながる基本的語彙の意味が確立する過程でどのような変遷を経ているのか。具体例をもとに考えてみたい。

講師プロフィール

1956年、神奈川県生まれ。
1982年、早稲田大学政治経済学部経済学科卒業(在学中、北京語言学院〔現北京語言大学〕、復旦大学留学)。
1984年、早稲田大学大学院文学研究科博士課程前期修了。
2004~2006年、中国社会科学院近代史研究所訪問学者。現在、早稲田大学政治経済学術院教授。「東洋政治思想史」「政治学中国語文献研究」(政治経済学部)、「アジア文化研究」(大学院政治学研究科)等の科目を担当。

【関連訳書・論文】
『近代中国儒学思想史』(共訳、汲古書院、2007年)、
「銭穆政治思想における専制と民主」(『中国古籍文化研究』〔東方書店、2018年〕所収)、
「天演、社会、倫理―斯賓塞対20世紀初東亜社会進化論的影響」(『社会科学研究』(中国・四川省社会科学院)2025年第3期)、
「大隈重信と東京での康有為」(『教養諸學研究』126号、2009年)ほか。

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