演 題:トランプ外交と世界
📅 日時:2026年4月9日(木) 14:00〜15:30
👤 講師:北岡伸一
🎓️肩書:東京大学名誉教授、JICA元理事長
🎥 開催形式:会場開催(オンライン同時配信あり)
講演会概要
Ⅰ.戦後秩序の崩壊
戦後の2大原則
- 自由貿易――ブレトン・ウッズ会議、1944年7月、GATT
- 紛争の平和的解決――ダンバートン・オークス会議、1944年8月〜10月
大恐慌への反省から
- 第一次大戦後のドイツに対する過酷な賠償
- アメリカは国際連盟に参加せず
- アメリカの資金→ドイツ→対英仏賠償→アメリカ
- 大恐慌、関税上げ、ヨーロッパからの資金引き上げ
- オーストリア、ドイツ経済の崩壊→ナチスの台頭
ロシアのウクライナ侵攻とトランプの関税の武器化により、
法の支配の危機、力の支配への回帰
Ⅱ. アメリカ外交史/日米関係史の中のトランプ外交
アメリカの膨張
- 1776:独立13州、110万平方キロ(日本の3倍)、(現在は、日本の25倍)。人口250万〜300万(日本は2500〜3000万)
- 1803:ルイジアナ購入(日本の5.7倍)
- 1819:フロリダ獲得(日本の0.5倍)
- 1823:モンロー・ドクトリン
- 1835:テキサス独立、併合(日本の3倍)。マニフェスト・デスティニー
- 1846:イギリスよりオレゴン入手(日本の2倍)
- 1848:メキシコ戦争。カリフォルニア、アリゾナなど獲得(日本の6.5倍)
- 1849:49ers
- 1853:ペリーの日本遠征
- 1860:咸臨丸、サンフランシスコへ
- 1861-65:南北戦争
- 1867:アラスカ購入(日本の4倍)
- 1872:岩倉使節団、アメリカ上陸
- 1890:フロンティアの消滅
- 1898:米西戦争、キューバ保護国化、フィリピン植民地化
- 1902:コロンビアからパナマを独立させる
- 1904:セオドア・ローズヴェルトのモンロー主義のコロラリー
- 1914:パナマ運河開通。運河通行料問題1912〜14
領土の感覚は普通の国と違う
安全、治安の感覚も違う
ドンロー主義
- NSS:西半球中心(グリーンランドはアメリカから見れば西半球)。アジア太平洋は重視、ただし経済的利益から
- ローズヴェルトとの違い
- 勢力均衡の理解
- 技術の進化
Ⅲ.トランプ革命は成功するか?
大いに疑問
- 中低所得層の支持がいつまで続くか
- 移民排斥
- 関税政策
- チェック&バランスの回復
- アメリカ建国の父祖の危惧:多数の専制にいかに対処するか
(三権分立、州と連邦)
- アメリカ建国の父祖の危惧:多数の専制にいかに対処するか
- 中東とくにイランの問題
Ⅳ.日本の対応策
対米関係を維持しつつ、他の政策軸も用意する
- 岸信介:安保条約改定とともに、外交三原則を提唱(国連中心、アジアの一員)
- 中曽根康弘:ロン・ヤス関係と同時に、中国、韓国、ヨーロッパとも関係深化
西太平洋連合のすすめ
- 数年前からの北岡の主張
- 韓国、ASEAN、バングラデシュ、オーストラリア、NZ、太平洋島嶼国
- アジア地域統合はなぜうまくいかなかったか
世界への発言力のためには、人口数億を持つか、国家連合を作るか
- 頻繁な会議、意見の集約
- 国連での経験
東南アジアの現状
- 日本への信頼は依然強い:防災協力
- ODAからOSAへ、さらに防衛品装備輸出
アセアンにとっても利益あり
- 中国に対する不安
- アメリカに対する不満
- アセアンは行き詰まり:ミャンマー、タイーカンボジア
人材育成を鍵に
終わり
講師プロフィール
日本の政治学者、歴史学者。奈良県立大学理事長、政策研究大学院大学客員教授、東京大学名誉教授、立教大学名誉教授。学位は法学博士(東京大学・1976年)。専門は日本政治外交史。
国連次席大使(2004年4月 – 2006年8月)、国際大学学長、国際協力機構(JICA)理事長を歴任。
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